“川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわ48.3%
かは25.5%
がわ13.4%
がは6.7%
せん4.7%
0.7%
フルッス0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ああ、おとうさんとかわへいってってきたんだ。こんど、きみもいっしょにゆかない?」と、いきいきとしたかおげたのであります。
すいれんは咲いたが (新字新仮名) / 小川未明(著)
按摩あんまつゑちからに、かはべりの水除みづよづゝみると、つゑさき両手りやうてをかけて、ズイとこしばし、みゝそばだてゝかんがえて様子やうす、——とふ。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あまがわが大分まわり大熊星おおぐまぼしがチカチカまたたき、それから東の山脈の上の空はぼおっと古めかしい黄金きんいろに明るくなりました。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
夕日ゆふひは低く惱ましく、わかれの光悲しげに、河岸かし左右さいうのセエヌがはかは一杯いつぱいきしめて、むせんでそゝさゞなみに熱い動悸どうきを見せてゐる。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
渋江保さんの語るを聞けば、抽斎は客を饗する時、毎に料理店百せんの安と云ふ男を雇つたさうである。彼は貴族的で、此は平民的であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しかしこれから紀州の木本きのもとから新宮までの汽車は通じていない。嶮峻峠をこえてゆくのだ。Kさん、Oさんなどバスで先発。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
インフルッスに沿うて向側に建てられたバート・サン・モリッツは、クェルレンベルクの裾がちらっと見えただけで、流れと、それに併行した此の往還の間には、ところどころ樅も交じる落葉松の密林に
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)