“がわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
39.4%
26.7%
12.1%
6.1%
5.5%
3.6%
2.4%
1.2%
1.2%
側面0.6%
0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まちなかとお人々ひとびとも、両側りょうがわみせもだいぶわったけれど、やはり、銀行ぎんこうは、そこにあり、そして、こうがわにたばこがありました。
街の幸福 (新字新仮名) / 小川未明(著)
お前のその蝦蛄しゃこもののようになった、両手の指を、かわがわってめろと言え。……いずれ剣劇や活動写真が好きだろう。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と、藤沢遊行寺の陣からこの口へ、一番に立たせておいたおいの新田ノ蔵人七郎氏義を、行合ゆきあい(行逢)がわの本陣へ呼びつけた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今から一万二、三千年の子孫の世には北極はとんでもないあまがわのはずれを向いて、七夕の星が春見えるような事になる。
歳時記新註 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
鈴の音が、いま汽車を降りた新しい客の到着をしらせた。前から来ている知人達が迎えに走り出て、男も女も、女同士も男同士も、かわがわる頬へ接吻し合った。
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
むらさきがわ巾着きんちゃくであった。その金入れの中には、金銀取交とりまぜてだいぶの額が入っていた、又八は数えるだけでも自分の心が怖くなって、思わず
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御馳走はかわがわでて尽くる事なし。続いて来れるは西洋チサのしんのみをりたる上等のサラダ、サラダを喫しおわりし時美事みごとなる寄物よせものず。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
忠隣はこう云って右がわをちらと見て、そこに立っている家臣に
切支丹転び (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
源兵衛「その内逢はう」との道具がわりもよし。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
紙帳は、血によって、天井も四方の側面がわも、ことごとく彩色いろどられていた。そうして、古い血痕と、新らしい血痕とによって、怪奇ふしぎな模様を染め出していた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
四十面相は、弁護士がわきみをしているすきに、そのソフトの下に手をいれ、うちがわのビンがわのなかへ、小さくたたんだ紙きれをいれておきます。
怪奇四十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
黒吉は、思わずに浮いた脂汗を、かわがわる肉襦袢の腿のあたりに、こすりつけた。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)