“巾着”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんちゃく78.4%
きんちやく18.6%
きんちゃ1.0%
ぎんちゃく1.0%
はばき1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お庄は見世物小屋の木戸口へ行って、帯のなかから巾着きんちゃくを取り出しながら、弟を呼び込もうとしたが、弟はやはり寄って来なかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
……すこしばかり巾着きんちやくからひきだして、夫人ふじんにすゝむべく座布團ざぶとん一枚いちまいこしらへた。……お待遠樣まちどほさま。——これから一寸ちよつとうすどろにるのである。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
第一にその内密話ないしょばなしを聞いたのは、彼女の腰巾着ぎんちゃくたるリュシアン・レヴィー・クールだった。そしてレヴィー・クールは、それを秘密にしておく理由を少しももたなかった。
家康は即座に正信に言ひつけて、何番目かの具足櫃ぐそくびつを持ち出させ、自分の巾着はばきのなかから取り出した鍵でそれを開けさせました。
小壺狩 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)