“かたわら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カタワラ
語句割合
86.7%
9.5%
3.2%
側面0.3%
身辺0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると、自分は寝台に寝ていてフォン・リンデン伯爵夫人がにっこりしてかたわらに立っているから、びっくりして起きあがろうとすると
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
かたわらで湯を浴びていた小柄な、色の黒い、すがめ小銀杏こいちょうが、振り返って平吉と馬琴とを見比べると、妙な顔をして流しへたんを吐いた。
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
すると深田寺は失笑してかたわらの坊主に向ひ、この仁は見覚えがないと言ふが、知らないふりをするのは奇妙千万なと語つて
其の側面かたわらには真堀の定蓮寺の留守居坊主海禪という、此れは破戒僧でございますが、是も外出よそゆきの袈裟法衣ころもでございますが、何か有難ありがたそうな顔附をして控えて居ります。
「さな嘆きそ。世は七顛八起ななころびやおきといはずや。心静かに養生せば、早晩いつかいえざらん。それがし身辺かたわらにあるからは、心丈夫に持つべし」ト、あるいはののしりあるいは励まし、甲斐々々しく介抱なせど
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)