トップ
>
川
>
かわ
ふりがな文庫
“
川
(
かわ
)” の例文
「ああ、お
父
(
とう
)
さんと
川
(
かわ
)
へいって
釣
(
つ
)
ってきたんだ。こんど、
君
(
きみ
)
もいっしょにゆかない?」と、いきいきとした
顔
(
かお
)
を
上
(
あ
)
げたのであります。
すいれんは咲いたが
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし
私
(
わたくし
)
は三
途
(
ず
)
の
川
(
かわ
)
らしいものを
渡
(
わた
)
った
覚
(
おぼ
)
えはない……
閻魔様
(
えんまさま
)
らしいものに
逢
(
あ
)
った
様子
(
ようす
)
もない……
何
(
なに
)
が
何
(
なに
)
やらさっぱり
腑
(
ふ
)
に
落
(
お
)
ちない。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そして二、三
度
(
ど
)
ぐんぐん
押
(
お
)
したと
思
(
おも
)
うと、めりめりとひどい
音
(
おと
)
がして、木は
川
(
かわ
)
の上にどっさりと
倒
(
たお
)
れかかって、りっぱな
橋
(
はし
)
ができました。
金太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そして、
川
(
かわ
)
にとびこんで
向
(
む
)
こう
岸
(
ぎし
)
へ
逃
(
に
)
げようか、
藪
(
やぶ
)
の
中
(
なか
)
にもぐりこんで、
姿
(
すがた
)
をくらまそうか、と、とっさのあいだに
考
(
かんが
)
えたのであります。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
ところが、
風
(
かざ
)
むきによって、そのくさいにおいが、
川
(
かわ
)
から
町
(
まち
)
のほうへながれていくので、またそこからもんくがでました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
▼ もっと見る
また日高郡
原谷
(
はらたに
)
という所でも、合祀の遺恨より、刀で人を刃せしことあり。東牟婁郡
佐田
(
さだ
)
および
添
(
そえ
)
の
川
(
かわ
)
では、一昨春合祀反対の暴動すら起これり。
神社合祀に関する意見
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
他
(
ほか
)
の
家鴨達
(
あひるたち
)
は、こんな、
足
(
あし
)
の
滑
(
すべ
)
りそうな
土堤
(
どて
)
を
上
(
のぼ
)
って、
牛蒡
(
ごぼう
)
の
葉
(
は
)
の
下
(
した
)
に
坐
(
すわ
)
って、この
親家鴨
(
おやあひる
)
とお
喋
(
しゃべ
)
りするより、
川
(
かわ
)
で
泳
(
およ
)
ぎ
廻
(
まわ
)
る
方
(
ほう
)
がよっぽど
面白
(
おもしろ
)
いのです。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
青葉の茂みをわけながら、
天
(
てん
)
の
川
(
かわ
)
というところから山を越えて、
摩尼
(
まに
)
の御山とよばれる高野山に行った。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
天
(
てん
)
の
川
(
かわ
)
というところでの大敗、
藤本鉄石
(
ふじもとてっせき
)
の戦死、それにつづいて
天誅組
(
てんちゅうぐみ
)
の残党が四方への離散となった。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
(
地球
(
ちきゆう
)
から
見
(
み
)
える
火星
(
くわせい
)
の
黒
(
くろ
)
いところは、だから
海
(
うみ
)
といふよりも
沼
(
ぬま
)
か
小
(
ちい
)
さな
沼
(
ぬま
)
の
集
(
あつま
)
ったのか、
川
(
かわ
)
だ。)
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
この手紙をよこした人は本誌の読者が近づきであるところの「
中
(
なか
)
の
川
(
かわ
)
」「
嫁
(
よめ
)
ぬすみ」の作者である久保よりえ夫人である。この夫人はこの上野未亡人の姪に当る人である。
漱石氏と私
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
うららかな
春日
(
はるび
)
が丸窓の
竹格子
(
たけごうし
)
を黒く染め抜いた様子を見ると、世の中に不思議と云うものの
潜
(
ひそ
)
む余地はなさそうだ。神秘は
十万億土
(
じゅうまんおくど
)
へ帰って、
三途
(
さんず
)
の
川
(
かわ
)
の
向側
(
むこうがわ
)
へ渡ったのだろう。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
此方
(
こっち
)
は反対成功祝賀会を開いてお祭り騒ぎをしたんだからお話にならない。現に田川の伯父さんはその時酔っぱらって、
角町
(
かどまち
)
からの帰りに百
間
(
けん
)
川
(
かわ
)
へ落ちて死にかけたと言っている」
村の成功者
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
道
(
みち
)
というものは
川
(
かわ
)
によく
似
(
に
)
ています。それは、
川
(
かわ
)
というものがもともと
道
(
みち
)
だからです。つまり、川というのは
自然
(
しぜん
)
に
出来
(
でき
)
た道で、人は七
里
(
り
)
ひと
跳
(
と
)
びの
靴
(
くつ
)
をはいてそこを歩き
廻
(
まわ
)
るのです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
明治十四年(1881)私が二十歳の時の九月に、植物採集のため同国
幡多
(
はた
)
郡佐賀村大字
拳
(
こぶし
)
ノ
川
(
かわ
)
の山路を通過した際その辺で実見したが、しかしそれは敢えて別種なクリではなかった。
植物一日一題
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
「それでもさっきのあの
川
(
かわ
)
っ
縁
(
ぷち
)
で大根を洗っていたぜ」と、半七は云った。
半七捕物帳:15 鷹のゆくえ
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
六月中、
海
(
うみ
)
川
(
かわ
)
井
(
い
)
池
(
いけ
)
のほとりに、水の神を
祀
(
まつ
)
るしきたりはあるか。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
今日
(
きょう
)
は、
風
(
かぜ
)
がおもしろくないと、つい、
自分
(
じぶん
)
のことのように
考
(
かんが
)
えるのです。
仕事
(
しごと
)
をするようになって、もう
何
(
なん
)
十
年
(
ねん
)
も
川
(
かわ
)
へいきません。
窓の内と外
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
川
(
かわ
)
の
堤
(
つつみ
)
に
出
(
で
)
たとき、
紋次郎君
(
もんじろうくん
)
が
猫柳
(
ねこやなぎ
)
の
枝
(
えだ
)
を
折
(
お
)
って
来
(
き
)
て
鐘
(
かね
)
にささげた。ささげたといっても、
鐘
(
かね
)
のそばにおいただけである。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
先刻
(
せんこく
)
そなたは三
途
(
ず
)
の
川
(
かわ
)
や、
閻魔様
(
えんまさま
)
の
事
(
こと
)
を
考
(
かんが
)
えていたらしいが、あれは
仏者
(
ぶっしゃ
)
の
方便
(
ほうべん
)
である。
嘘
(
うそ
)
でもないが
又
(
また
)
事実
(
じじつ
)
でもない。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
鉢
(
はち
)
かつぎは
泣
(
な
)
きながら、どこへ行くというあてもなしに
迷
(
まよ
)
い
歩
(
ある
)
きました。どこをどう
歩
(
ある
)
いたか、
自分
(
じぶん
)
でも
知
(
し
)
らないうちに、ふと大きな
川
(
かわ
)
の
岸
(
きし
)
へ出ました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
その
中
(
なか
)
でも
殊
(
こと
)
に
日当
(
ひあた
)
りのいい
場所
(
ばしょ
)
に、
川
(
かわ
)
近
(
ちか
)
く、
気持
(
きもち
)
のいい
古
(
ふる
)
い
百姓家
(
ひゃくしょうや
)
が
立
(
た
)
っていました。そしてその
家
(
いえ
)
からずっと
水際
(
みずぎわ
)
の
辺
(
あた
)
りまで、
大
(
おお
)
きな
牛蒡
(
ごぼう
)
の
葉
(
は
)
が
茂
(
しげ
)
っているのです。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それから
二人
(
ふたり
)
が、
草
(
くさ
)
の
上
(
うえ
)
へこしをおろしました。じっと、
川
(
かわ
)
のおもてをみつめていると、
青
(
あお
)
い
水
(
みず
)
の
上
(
うえ
)
へ、
緑色
(
みどりいろ
)
の
空
(
そら
)
がうつりました。
花かごとたいこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
川
(
かわ
)
は
藪
(
やぶ
)
の
下
(
した
)
を
流
(
なが
)
れ、そこにかかっている一つの
水車
(
すいしゃ
)
をゴトンゴトンとまわして、
村
(
むら
)
の
奥深
(
おくふか
)
くはいっていきました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
ある日
猿
(
さる
)
とかにはお
天気
(
てんき
)
がいいので、
連
(
つ
)
れだって
遊
(
あそ
)
びに出ました。その
途中
(
とちゅう
)
、
山道
(
やまみち
)
で
猿
(
さる
)
は
柿
(
かき
)
の
種
(
たね
)
を
拾
(
ひろ
)
いました。またしばらく
行
(
い
)
くと、
川
(
かわ
)
のそばでかにはおむすびを
拾
(
ひろ
)
いました。かには
猿かに合戦
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
入口
(
いりぐち
)
に
立
(
た
)
って
四辺
(
あたり
)
を
見
(
み
)
ると、
見渡
(
みわた
)
す
限
(
かぎ
)
り
山
(
やま
)
ばかりで、
海
(
うみ
)
も
川
(
かわ
)
も
一
(
ひと
)
つも
見
(
み
)
えません。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
なんでも、
青
(
あお
)
いかえるを
針
(
はり
)
につけて、どろ
深
(
ぶか
)
い
川
(
かわ
)
で、なまずを
釣
(
つ
)
り、
山
(
やま
)
から
流
(
なが
)
れてくる
早瀬
(
はやせ
)
では、あゆを
釣
(
つ
)
るのだという
話
(
はなし
)
でした。
都会はぜいたくだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
盗人
(
ぬすびと
)
たちは、
北
(
きた
)
から
川
(
かわ
)
に
沿
(
そ
)
ってやって
来
(
き
)
ました。
花
(
はな
)
のき
村
(
むら
)
の
入
(
い
)
り
口
(
ぐち
)
のあたりは、すかんぽやうまごやしの
生
(
は
)
えた
緑
(
みどり
)
の
野原
(
のはら
)
で、
子供
(
こども
)
や
牛
(
うし
)
が
遊
(
あそ
)
んでおりました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
こう
鉢
(
はち
)
かつぎは
思
(
おも
)
いながら、
川
(
かわ
)
のふちへ
下
(
お
)
りていって、
身
(
み
)
を
投
(
な
)
げようとしました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
正
(
しょう
)
ちゃんは
赤
(
あか
)
いじてん
車
(
しゃ
)
にのって、
死
(
し
)
んだかいこを
川
(
かわ
)
にながしにいきました。そのかえりに、あたらしいくわの
葉
(
は
)
をもらってきました。
正ちゃんとおかいこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と
言
(
い
)
いながら、そこらを
見
(
み
)
まわしますと、ちょうど
川
(
かわ
)
の
岸
(
きし
)
に
二
(
ふた
)
かかえもあるような大きな
杉
(
すぎ
)
の木が
立
(
た
)
っていました。
金太郎
(
きんたろう
)
はまさかりをほうり
出
(
だ
)
して、いきなり
杉
(
すぎ
)
の木に
両手
(
りょうて
)
をかけました。
金太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
風
(
かぜ
)
がきますと、いままでの、
美
(
うつく
)
しい
赤
(
あか
)
い
葉
(
は
)
は、ぱたりと
枝
(
えだ
)
から
空
(
そら
)
に
離
(
はな
)
れて、ひらひらと
舞
(
ま
)
って、
下
(
した
)
の
川
(
かわ
)
の
中
(
なか
)
に
落
(
お
)
ちてしまいました。
三匹のあり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると
間
(
ま
)
もなく、ひどいしけになって、
舟
(
ふね
)
はずんずん
川
(
かわ
)
を
下
(
くだ
)
って
海
(
うみ
)
の
方
(
ほう
)
へ
流
(
なが
)
されました。それから
風
(
かぜ
)
のまにまに
吹
(
ふ
)
き
流
(
なが
)
されて、とうとう
三日三晩
(
みっかみばん
)
波
(
なみ
)
の上で
暮
(
く
)
らして、
四日
(
よっか
)
めに一つの
島
(
しま
)
に
着
(
つ
)
きました。
一寸法師
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
三
匹
(
びき
)
のありは、あまり
不意
(
ふい
)
なことにびっくりしましたが、
気
(
き
)
がついたときには、
赤
(
あか
)
い
葉
(
は
)
の
上
(
うえ
)
に
乗
(
の
)
って、
川
(
かわ
)
の
上
(
うえ
)
を
流
(
なが
)
れていたのです。
三匹のあり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、
川
(
かわ
)
の
水
(
みず
)
は、よく
澄
(
す
)
んでいましたから、
上
(
うえ
)
からでものぞけば、この三びきの
子供
(
こども
)
らが
遊
(
あそ
)
んでいる
姿
(
すがた
)
がよくわかったのであります。
赤い魚と子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
冬
(
ふゆ
)
は、
川
(
かわ
)
よりも
池
(
いけ
)
が
釣
(
つ
)
れないのですか。
私
(
わたし
)
は、いつか
池
(
いけ
)
の
魚
(
さかな
)
をすくっている
人
(
ひと
)
を
見
(
み
)
たことがありますよ。」と、その
人
(
ひと
)
はいいました。
北の国のはなし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どこから、こんな
魚
(
うお
)
を
持
(
も
)
ってくるのだろうと、わたくしは、はやく
川
(
かわ
)
へいって、
釣
(
つ
)
りのできるころになればいいと
思
(
おも
)
っていました。
どこかで呼ぶような
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
二郎
(
じろう
)
ちゃん、あすこがいいよ。」と、
勇
(
ゆう
)
ちゃんが、
川
(
かわ
)
の
曲
(
ま
)
がり
角
(
かど
)
をさしました。そこには、おじいさんが、
釣
(
つ
)
りをしていました。
小さな妹をつれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは、
野原
(
のはら
)
にさく
赤
(
あか
)
いゆりよりも、はなやかであったし、また
川
(
かわ
)
ふちでかおる、のばらの
花
(
はな
)
よりも、
目
(
め
)
にしみるまぶしさでありました。
空にわく金色の雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二郎
(
じろう
)
ちゃんは、
勇
(
ゆう
)
ちゃんの
家
(
いえ
)
にもいませんでした。
二郎
(
じろう
)
ちゃんと
勇
(
ゆう
)
ちゃんは、
小
(
ちい
)
さなみい
子
(
こ
)
ちゃんをつれて、
川
(
かわ
)
へ
釣
(
つ
)
りに
出
(
で
)
かけたのです。
小さな妹をつれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
やっと
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けました。百
姓
(
しょう
)
は
驚
(
おどろ
)
きました。
小
(
ちい
)
さな、
川
(
かわ
)
の
中
(
なか
)
に
体
(
からだ
)
が
半分
(
はんぶん
)
落
(
お
)
ちて、
自分
(
じぶん
)
は
道
(
みち
)
でもないところに
倒
(
たお
)
れていたからです。
百姓の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なんのたのしみもない、この
川
(
かわ
)
の
魚
(
さかな
)
たちは、どんなに
上
(
うえ
)
を
向
(
む
)
いて、
水
(
みず
)
の
面
(
おもて
)
に
映
(
うつ
)
った
花
(
はな
)
をながめてうれしがったでありましょう。
赤い魚と子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「こんな
川
(
かわ
)
に、なにがいるもんか。もっと
水
(
みず
)
の
深
(
ふか
)
い、
日当
(
ひあ
)
たりのいいところでなくては、
魚
(
さかな
)
も
寄
(
よ
)
ってきはしない。」と、
猟師
(
りょうし
)
はいいました。
北の国のはなし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そうです、その
川
(
かわ
)
は、
小
(
ちい
)
さな
川
(
かわ
)
でしたが、なまずの
大
(
おお
)
きいのがいましたよ。」と、おじさんは、
星空
(
ほしぞら
)
をながめて
語
(
かた
)
りました。
子供の床屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
日
(
ひ
)
も、ここへやってくると、
川
(
かわ
)
の
水
(
みず
)
はゆるく
流
(
なが
)
れて、
空
(
そら
)
をゆく、
白
(
しろ
)
い
雲
(
くも
)
の
影
(
かげ
)
を、ゆったりとした
水面
(
すいめん
)
にうつしていました。
子供はばかでなかった
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正二
(
しょうじ
)
は、
夏
(
なつ
)
のころ、
兄
(
にい
)
さんと
川
(
かわ
)
へいっしょにいって、とってきた
小
(
ちい
)
さな
魚
(
さかな
)
を、すいれんの
入
(
はい
)
っている、
大
(
おお
)
きな
鉢
(
はち
)
の
中
(
なか
)
へ
入
(
い
)
れて、
飼
(
か
)
っていました。
兄と魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
毎年
(
まいとし
)
、いまごろになると、ちょっとでも、
山
(
やま
)
へいくか、また、
釣
(
つ
)
りざおをさげて、どこか
遠
(
とお
)
くの
川
(
かわ
)
に
出
(
で
)
かけなければ、
気
(
き
)
がすまないのだよ。」
雲のわくころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「しかし、こういう
月夜
(
つきよ
)
に、
私
(
わたし
)
たちは、よくあの
怖
(
おそ
)
ろしいへびにねらわれたものだ。それを
考
(
かんが
)
えると、二
度
(
ど
)
と、あの
川
(
かわ
)
へ
帰
(
かえ
)
りたいと
思
(
おも
)
わない。」
つばめと魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
僕
(
ぼく
)
は、
孝
(
こう
)
ちゃんの
背中
(
せなか
)
に、ほくろのあるのを
知
(
し
)
っているよ。いっしょに、
川
(
かわ
)
で
泳
(
およ
)
いだときに
見
(
み
)
たんだもの……。」と、
善
(
ぜん
)
ちゃんがいいました。
草原の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おまえさん、こんなところでなにが
釣
(
つ
)
れるものかな。こんな
川
(
かわ
)
に
魚
(
さかな
)
などすんでいやしない。」と、百
姓
(
しょう
)
はいいました。
北の国のはなし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“川”の意味
《名詞》
かわ。高所から低所に向かって、水がある道筋を流れる地形。
(出典:Wiktionary)
川
常用漢字
小1
部首:⼮
3画
“川”を含む語句
川面
横川
川辺
川内
小川
川柳
溝川
川端
川向
新川
大川
犀川
川縁
衣川
川添
旭川
西川
深川
山川
川岸
...