“飼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
83.2%
かひ3.2%
2.6%
かい1.9%
がい1.9%
かっ1.3%
1.3%
0.6%
えさ0.6%
かう0.6%
かつ0.6%
かは0.6%
こう0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小鳥ことりつたこともないという、ごうつくばりの因業いんごうおやじが、なぜ金魚きんぎょになつたか、そのてんにも問題もんだいがないことはない。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
此馬冬こもりのかひやうによりてやせるとこえるありて、やせたるは馬ぬしまづしさもしるゝものなり。
そして、ふたつの前足で、袋のひもをおさえて、なかなか気取ったかっこうで、うさぎをたくさん、はなしいにしてあるところへ行きました。
私どもはこれからいついつまでも、天皇のおおせのままに、おうまかい下郎げろうとなりまして、いっしょうけんめいにご奉公申しあげます。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
一首の意は、勾の池にはながいにしていた禽鳥きんちょう等は、皇子尊のいまさぬ後でも、なお人なつかしく、水上に浮いていて水にくぐることはないというのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
しかし、この儘、この鳥を他人ひとに渡してしまうのも惜しいような気がしたので、自分でかってみたくなった。吉太は私の顔を見ていたが
不思議な鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
春以来、心をこめて、うて来たかいがあり、御承知の、武蔵青毛むさしあおの四歳ごま。秋にのぞんで、ひときわ駿足しゅんそくびんをあらわして来たかに見らるる。
壱銭銅貨位のや天保銭位の大きさのを買ってもらって悦んだが、蚯蚓みみずをやるので嫌いになった。私は蛇より蚯蚓が厭だ。
今日はもうえさをやらんでくれ。それから小使と二人してからだをすっかり洗って呉れ。敷藁しきわらも新らしくしてね。いいか。
フランドン農学校の豚 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
私が国を出る時、車屋の老夫婦が大事にして、可愛がってかうからというので、その鳥を与えて来たのだ。
不思議な鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
猟人かりうどは、その無邪気むじやき鸚鵡あうむ可憐かあいそうにおもつてうたないでつれてかへつて可愛かあいがつてかつてやりました。
年久くかはるる老猫ろうみようおよ子狗こいぬほどなるが、棄てたる雪のかたまりのやうに長火鉢ながひばち猫板ねこいたの上にうづくまりて、前足の隻落かたしおとして爪頭つまさきの灰にうづもるるをも知らず、いびきをさへきて熟睡うまいしたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
国には盗人ぬすびと家に鼠と、人間ひとに憎まれいやしめらるる、鼠なれどもかくまでに、恩には感じ義にはいさめり。これを彼の猫の三年こうても、三日にして主を忘るてふ、烏円如きに比べては、雪と炭との差別けじめあり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
草はとりはむ。みづはとり 草はとり飼はむや——其駒