“無邪気”のいろいろな読み方と例文
旧字:無邪氣
読み方割合
むじゃき79.6%
むじやき9.3%
あどけなさ3.7%
あどけな1.9%
イナセント1.9%
イノセン卜1.9%
インノオセント1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人の刑事の顔、壮平爺さんの嬉しそうな顔、そしておさ馴染なじみの清子の無邪気むじゃきな顔、——それが見る見るあでやかな本牧の女の顔に変る。
疑問の金塊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
猟人かりうどは、その無邪気むじやき鸚鵡あうむ可憐かあいそうにおもつてうたないでつれてかへつて可愛かあいがつてかつてやりました。
その丸顔の色白のおもては、処女そのものの象徴のやうな、浄さと無邪気あどけなさとを以て輝いてゐた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
尤も小波の作はこの処女作に限らずすべ何処どこかに無邪気あどけない処があった。
だからA「やあ! 一人かね!」B「やあ! 一人かね?」とこう一見まことに無邪気イナセントな、昨夜の悪友が今朝また省線で顔を合わしたような平旦な一街上劇の観を呈するんだが
三日するとモンテイロ街のペトラの下宿で、皿の上の無邪気イノセン卜な、一肉片に変形して私のフォウクの下に横たわるかも知れない。
最も自然に無邪気インノオセントなるべき諧調のうちに含まれるハアトを披瀝した宗教的気分が、かすかな指の狂いに乱さるる所が往々にしてあった。
恩人 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)