がい)” の例文
一首の意は、勾の池にはながいにしていた禽鳥きんちょう等は、皇子尊のいまさぬ後でも、なお人なつかしく、水上に浮いていて水にくぐることはないというのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
そこは放しがいよ。外にねぐらがないんですもの、もとの巣へ戻ると思うから平気なもの。それとも直ぐ帰れなんのって、つれに来れば、ちょっと、隠形おんぎょうの術を使うわ。——一座の花形ですもの。
それから、おなじようにして、べっとうといっしょに、うまやでねている馬も、裏庭に遊んでいるむく犬も、お姫さまのねだいの上で眠っているお手がいちんまでも、みんな魔法の杖でさわりました。
眠る森のお姫さま (新字新仮名) / シャルル・ペロー(著)