“飼(が)” の例文
そして、ふたつの前足で、袋のひもをおさえて、なかなか気取ったかっこうで、兎(うさぎ)をたくさん、はなし飼(が)いにしてあるところへ行きました。
聞(き)くところによりますと、こんどわたしたちが放(はな)し飼(が)いになったについて、ねずみどもがたいそう困(こま)って、昨晩(さくばん)お寺(てら)の和尚(おしょう)さんの所(ところ)へ行って
猫の草紙 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
その後、羅府(ロスアンゼルス)動物園へ、選手一同赴(おもむ)いた折にも、巨(おお)きな象の二三頭が、放し飼(が)いになって自由に散歩しているあいだを、内田さんと手を繋(つな)ぎ歩いているあなたの姿をお見掛(みか)けしたことがあります。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
与力満谷剣之助をお捕頭(とりがしら)に、それに、眼明(めあか)しの金山寺屋の音松と、金山寺屋の手飼(が)いの捕方(とりかた)を四、五十人もつけて、一隊、闇夜(あんや)の暴風雨(あらし)をついて、黒門町の壁辰の家を襲(おそ)った——まではよかったが
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それ故(ゆえ)こんどお上(かみ)からおふれが出て、放(はな)し飼(が)いになったのを幸(さいわ)い、さしあたりねずみどもを手(て)はじめに、人間(にんげん)にあだをする獣(けもの)を片(かた)っぱしから退治(たいじ)するつもりでいるのです。
猫の草紙 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
和尚(おしょう)さまも御存(ごぞん)じのとおり、このごろお上(かみ)のお言(い)いつけで、都(みやこ)の猫(ねこ)が残(のこ)らず放(はな)し飼(が)いになりましたので、罪(つみ)のないわたくしどもの仲間(なかま)で、毎日(まいにち)、毎晩(まいばん)、猫(ねこ)の鋭(するど)い爪(つま)さきにかかって命(いのち)を落(お)とすものが
猫の草紙 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)