“闇夜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やみよ60.8%
あんや29.1%
やみ8.9%
くらきよ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大体が、臆病者揃いの公卿たちは、闇夜やみよにひらめく一閃いっせんのすさまじさに、かえって生きた心地もなく、呆然ぼうぜんと見ていただけだった。
その雪途ゆきみちもやゝ半にいたりし時猛風まうふうにはかにおこり、黒雲こくうんそら布満しきみち闇夜あんやのごとく、いづくともなく火の玉飛来りくわんの上におほひかゝりし。
もつとそれは、或機會あるきつかけ五位鷺ごゐさぎ闇夜やみさけぶ、からすく、とおな意味いみで、くものは、其處そこ自分じぶん一人ひとりでも、とりたれむかつてぶのかわからない。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
これを見るよりむねせまり、たいまつこゝにやけおちてつなをやきゝり、たなおちてをつと深淵ふかきふちしづみたるにうたがひなし、いかにおよぎをしり給ふとも闇夜くらきよ早瀬はやせにおちて手足てあしこゞたすかり玉ふべき便よすがはあらじ。