“棺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かん48.4%
ひつぎ33.6%
くわん14.8%
ヒツギ2.5%
やかた0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かんのそばに、つくえがひとつありました。その上にあかりが四つと、パンのかたまりが四つ、それにブドウしゅが四本のせてありました。
玄関に立った時、ひつぎは既にかつがれて露地を出ていた。そこの通りに自動車がたくさん並んで待っているのである。私達は露地に出た。
風宴 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
くわんの上に刻まれたその小さな王子と王女との寝像ねざうの痛いけなのに晶子は東京に残して来た子供等を思ひうかべて目を潤ませて居るらしい。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「これでは、あまり寒々としてゐる。モガリの庭のヒツギにかけるひしきもの—喪氈—、とやら言ふものと、見た目にかはりはあるまい。」
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
万葉集に『沖つ国知らさむ君がやかた黄染きじめの棺神の海門渡る』
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)