“ひつぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒツギ
語句割合
67.0%
23.3%
日嗣4.5%
1.1%
1.1%
1.1%
日繼0.6%
柩車0.6%
筆技0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白い蒲団ふとんの下に、遺骸は、平べったく横たわっていた。離れた首は、左の肩先に横向きに添えてある。涙ながら、人々は、ひつぎおさめた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「これでは、あまり寒々としている。もがりの庭のひつぎにかけるひしきもの—喪氈—、とやら言うものと、見た目にかわりはあるまい。」
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
皇朝くわうてうの昔、七〇誉田ほんだの天皇、兄の皇子みこ七一大鷦鷯おほさざききみをおきて、すゑ皇子みこ七二菟道うぢきみ七三日嗣ひつぎ太子みことなし給ふ。天皇崩御かみがくれ給ひては、兄弟はらからゆづりて位にのぼり給はず。
娘はたちまちその蒼白く美しい顔に、会心かいしんえみもらして、一礼を述べてのちわたしがほんのこころばかりの御礼の品にもと、かねてその娘が死せし際に、そのひつぎに納めたという、その家に古くより伝わった古鏡こきょう
雪の透く袖 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
いはひつぎもつくるらん
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
れ遠謀禍殃かおうを招くをいかん 牆辺しようへん耳あり隄防を欠く 塚中血は化す千年みどりなり 九外屍は留む三日香ばし 此老しろうの忠心皦日きようじつの如し 阿誰あすい貞節りんとして秋霜 た知る泉下遺憾無きを ひつぎ
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
人となり聰明にして、目にわたれば口にみ、耳にるれば心にしるす。すなはち阿禮に勅語して、帝皇の日繼ひつぎと先代の舊辭とを誦み習はしめたまひき。
そんなかれの注文にかなう容貌は、かれの空想と筆技ひつぎからもなかなか生み出せなかった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)