“意味”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いみ89.2%
わけ3.6%
こころ2.7%
ゐみ1.8%
センス1.8%
サンス0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いろひ、またゆき越路こしぢゆきほどに、られたとまを意味いみではないので——これ後言くりごとであつたのです。……不具かたはだとふのです。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「どうもね? とんとお話の意味わけが分りませんよ。まさか、土の中からそんなものを掘り出そうと仰っしゃるのじゃないでしょうねえ?」
と先生はちょっと口のうちで繰返したが、直ぐにその意味こころを知ってうなずいた。今年九歳ここのつになる、校内第一の綺麗きれいな少年、宮浜浪吉といって、名まで優しい。
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたくし武村兵曹たけむらへいそうじつこゝろいたよ。此時このとき吾等われら一同いちどう沈默ちんもくは、千萬言せんまんげんよりもふか意味ゐみいうしてるのであつた。
ナンセンスは「意味センス無しノン」と考えらるべきであるのに、今、日本のモダン語「ナンセンス」は「悲しき笑い」として通用しようとしている。
ピエロ伝道者 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
ともかく、よかれあしかれ、この戦争の「意味サンス」もきまった。なんのために死んだかわからずに宙に浮いていた魂も、これでようやく落着くだろう。
黄泉から (新字新仮名) / 久生十蘭(著)