“カ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:
語句割合
9.1%
9.1%
7.3%
5.5%
3.6%
3.6%
3.6%
3.6%
1.8%
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1.8%
1.8%
1.8%
1.8%
1.8%
鹿1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
 降りつゝ歌ふがいさほ
ハンニバル雪のアルプ越 (新字旧仮名) / 槙村浩(著)
汝等ミマシタチ進んで、石城を毀つて、新京の時世裝に叶うた家作りに改めよと、仰せ下された。藤氏四流の如き、今に舊態をへざるは、最其位に在るを顧みざるものぞ、とお咎めが降つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
僧曰貧道一タビ于北シク越雪故特之供以読ムニ矣、今閲ルニ京山人、士曰否々不然、夫京山者文場之奴隷芸苑之㒜儓也
此二つの卷物が、美しい裝ひで、棚をいた上に載せてあつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
抑〻ソモソモ天命ヲサカシマトス者ニアラズシテ ナンゾヤ スナワチ 天ニ代ッテ吾等ノ道ヲ行ワントスル所以ユエンナリ シソレ 盧俊儀ト石秀ノ二人ヲユエナク断刑ダンケイショサバ 梁山泊リョウザンパク数万ノ天兵ハ タチドコロニ北京ヲ焼キ払ワン ツ悪吏ノ一人タリトモ 鬼籍キセキ黒簿コクボヨリノゾキ ソノ命ヲ助ケオクコト無カラン
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
プンクト、ナドノキミ気持キモチトオモアワセヨ。キュウキタクナクナッタ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
數多い柱や、廊の立ち續く姿が、目赫メカヾヤくばかり、朱でみあげられた。むら/\と靉くものは、紺青コンジヤウの雲である。紫雲は一筋長くたなびいて、中央根本堂とも見える屋の上から、きおろされた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
祭礼サイレイりものには、車をつけて牽くものと、肩に載せてくものとの二通りあるが、一般に高く聳やかして、皆神々の注視を惹かうとするが、中には神輿ミコシの形式を採り入れて
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
少彦名神になつて、皷をうち、歌をうたひ、舞ひの動作をくり返し、臼を廻り乍ら、米を噛んでは、み臼に吐き入れ/\して、人柄の転換して了ふほどにひ祝福して造られたのであつた。
このみ酒を みけむ人は
「古に在りけむ人の しづはたの帯解きへて、廬屋フセヤ立て 妻問ひしけむ云々」
真間・蘆屋の昔がたり (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
(この片岡は非常に拡がつて、地名にまでなつてゐる。)一時的の喪を、モガリといふのも、の逆である。形容詞がすべて下へ附いてゐる。
古代中世言語論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
出稼人デカセギニン根性コンジョウヤメヨ。フクロカツイデ見事ミゴト帰郷キキョウ被告ヒコクタル酷烈コクレツ自意識ジイシキダマスナ。ワレコソ苦悩者クノウシャ刺青イレズミカクシタ聖僧セイソウ。オ辞儀ジギサセタイ校長コウチョウサン。「ハナシ編輯長ヘンシュウチョウチタイモノワラワレマイ努力ドリョク
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
コノ故ニ、仏道ヲ修メ、往生ヲ願ウモノ、如何イカンゾコノ心ナクシテナランヤ
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
越後名寄巻十四水松みるの条に「ム時ハムクムクスルナリ生ニテモ塩ニ漬ケテモ清水ニ数返洗フベシ其脆ク淡味香佳ナリ酢未醤スミショウ或ハ湯煮ニスレバ却テ硬シテ不可食六七月ノ頃採ルモノ佳ナリ」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
もう此頃になると、山はイトはしいほど緑に埋れ、谷は深々と、繁りに隠されてしまふ。郭公クワツコウは早く鳴きらし、時鳥が替つて、日も夜も鳴く。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
イクサヲ出シテ未ダタズ 身マズ死ス
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
諺に「盆と節季が一緒に来た」といふ其師走の大祓へに、祭や盆をて合せた無駄話しをして見たい。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
麁玉アラタマ伎倍キベのはやしに名を立てゝ、行きつましゞ。先立サキダたに
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
銘記メイキセヨ ツテ梁党リョウトウ宣言センゲンニシテ 必ズオコナワザルハ無キ事ヲ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何時イツも、悲しい時に泣きあげて居た、あの声ではなかつた。「をゝ此身は」と思つた時に、自分の顔に触れた袖は袖ではないものであつた。れ原の冬草の、山肌色をしたチヒサな翼であつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
生捕イケドリ誅殺チユウサツサセラレタル分ト、合セテ三、四万ニモ及ブベク候ヒシ
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紫雲は一筋長くたなびいて、中央根本堂とも見える屋の上から、きおろされた。雲の上には金泥コンデイの光り輝くモヤが、漂ひはじめた。姫の命をシボるまでの念力が、筆のまゝに動いて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ねこ、(中略)人家ジンカチヒサキケモノヒトトコロナリ。温柔ヲンジウニシテヤスク、マタネズミトラフレバフ。シカレドモ竊盗セツタウセイアリ。カタチトラ二尺ニシヤクラズ。(下略げりやく
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
シテ此等之権男女同権
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
宮廷の祝詞である上から、かうして天孫に関聯して申しあげて居るが、村々の祝詞では、村の家々にけて言つて居たものも多かつたことが思はれる。
明の李時珍りじちんがその著『本草綱目』に「按ズルニ陸佃りくでん埤雅ひがニ云ク、蕉ハ葉ヲ落サズ一葉ノブルトキハ則チ一葉ル、故ニ之レヲ蕉卜謂フ、俗ニ乾物ヲ謂テ巴ト為ス、巴モ亦蕉ノ意ナリ」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
・旅の月夜のだんだんげてくる
旅日記:03 昭和十四年 (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
マトイアテルヨリハ、ワガ思念開陳シネンカイチン体系タイケイスジミチチテリ、アラワナル矛盾ムジュンモナシ、一応イチオウ首肯シュコウアタイスレバ、我事ワガコトオワレリ、白扇ハクセンサットヒライテ、スネノハラウ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
神が現れて、自身には人の口をりて語り出す叙事詩モノガタリは、必その村その国の歴史と信じられて来た。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
女房ニョウボウノヘソクリヌスンデ短銃タンジュウウガゴトキトキメキ、一読イチドク、ムセビイテ、三嘆サンタン、ワガクダラナクキタナカベアタマチツケタキオモイ、アア、キミ姿スガタノミ燦然サンゼンマワリノハナ石坂君イシザカクン
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
けのかけ、「掛巻毛カケマクモ」などのかくである。「かく」「かけ」は、誓占ウケヒの一種で、神の判断に任せる所の問題を、両者の間に横へる——心に念じ、口に出して誓ふ——事である。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「八田の一本菅は、ひとり居りとも、居り敢へむ」「人はかゆともはかられゐむ(又はるとも、るに任せむ)」
副詞表情の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「我レ東ヲチシヨリ、茲ニ六年ニナリヌ、又天皇ノリテ、兇徒キョウトコロサレヌ。」と、後世つくられた、いわゆる「建国の詔」に、その事が明らかにされてある。
草はとりはむ。みづはとり 草はとり飼はむや——其駒
筋ばしるやうに、彼の人のからだに、血のけ廻るに似たものが、過ぎた。肱を支へて、上半身が闇の中に起き上つた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
コレラ一万イチマン正直ショウジキ、シカモ、バカ、ウタガウコトサエラヌヨワヤサシキモノ、キミヲ畏敬イケイシ、キミノ五百枚ゴヒャクマイ精進ショウジンタマシイユルガゴトオドロキ、ハネキテ、兵古帯ヘコオビズルズルキズリナガラ書店ショテンケツケ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
リョウノ太キ格子コウシヘダテテ訪ネ来ル手ハ、黄八丈キハチジョウノ着物ニ鹿シボリノ広帯ヲ締メ、オ河童カッパニ三ツノアカキ『リボン』ヲ附ク、今ヨリ約十八年ノ昔ナリ。名乗リ出デヨ吾ガ双生児ノ同胞ハラカラ
三人の双生児 (新字新仮名) / 海野十三(著)