“畏敬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いけい93.1%
ゐけい4.2%
いきょう1.4%
イケイ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして彼の行為動作はことごとくこの精進の一語で形容されるように、私には見えたのです。私は心のうちで常にKを畏敬いけいしていました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
わしはその前刻さつきからなんとなくこの婦人をんな畏敬ゐけいねんしやうじてぜんあくか、みち命令めいれいされるやうに心得こゝろえたから、いはるゝままに草履ざうり穿いた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さて仏間に入りて人を遠ざけ、本尊弥勒仏みろくぶつの体中よりの絵巻物を取りいだし、畏敬いきょう礼拝をげつゝ披見するに、美人の五体の壊乱えらん膿滌のうできせる様、只管ひたすら寒毛樹立かんもうじゅりつするばかりなり。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
コレラ一万イチマン正直ショウジキ、シカモ、バカ、ウタガウコトサエラヌヨワヤサシキモノ、キミヲ畏敬イケイシ、キミノ五百枚ゴヒャクマイ精進ショウジンタマシイユルガゴトオドロキ、ハネキテ、兵古帯ヘコオビズルズルキズリナガラ書店ショテンケツケ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)