“畫”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
41.8%
ゑが27.3%
12.7%
ぐわ3.6%
3.6%
1.8%
かく1.8%
くわく1.8%
ひる1.8%
ゑがい1.8%
ゑがき1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで衆人みんな心持こゝろもちは、せめてでなりと志村しむらだい一として、岡本をかもと鼻柱はなばしらくだいてやれといふつもりであつた。自分じぶんはよくこの消息せうそくかいしてた。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
(い)こしより足首迄の間に一行より五六行位の横線わうせんゑがきたるもの。是等の中にはたんくぼましたるも有り亦朱にていろどりたるも有り。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
山は盛り上がつたのかも知れないが、それを圍む線は少くも上から一條に、また一呼吸にき下されたのだといふ感じがいつもされた。
霧の旅 (旧字旧仮名) / 吉江喬松(著)
かうあばれてるうちにも自分じぶんは、彼奴きやつ何時いつにチヨークぐわならつたらう、何人だれ彼奴きやつをしへたらうとればかりおもつゞけた。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
數多い柱や、廊の立ち續く姿が、目赫メカヾヤくばかり、朱でみあげられた。むら/\と靉くものは、紺青コンジヤウの雲である。紫雲は一筋長くたなびいて、中央根本堂とも見える屋の上から、きおろされた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
またあのヨーロッパの舊石器時代きゆうせつきじだい大昔おほむかしのように、洞穴ほらあないたすばらしい動物どうぶつなどはまったくなく、たゞ銅鐸どうたくうへあらはしてある簡單かんたん子供こどもいたような
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
つて、それがだいそうぞくする舊貝塚きふかひづか(といふもへんだが)ともおもはれぬ。何故なぜならば、はいこんじて、細密さいみつくだかれたる貝殼かひがらが、貝層中かひそうちうに一せんかくして、またそうしてるからである。
あらはすと、くわくおほい、翡翠ひすゐとかいてね、おまへたち……たちぢやあ他樣ほかさま失禮しつれいだ……おまへなぞがしがるたまとおんなじだ。」
鳥影 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
宗助そうすけしかるべく叔母をばたのんで、其日そのひそれげてかへつた。晩食ばんめしのち御米およね一所いつしよまた縁側えんがはて、くらところ白地しろぢ浴衣ゆかたならべて、すゞみながら、ひるはなしをした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
寧王ねいわう朝夕てうせきうまゑがい
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
ゑがきてならざればかへつるゐすと云が如く似て非なる者の間違ひ安き所なり因て篤と糺明きうめいせざれば無實に人を殺す事往々まゝあり是等は此上もなき天のにくむ處なり餘り嚴敷きびしく拷問がうもんに掛らるれば所詮しよせん斯る苦痛くつう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)