“縁側”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんがわ80.5%
えんがは17.0%
ヴェランダ1.3%
ゑんがは1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二階へ上って、あの広っぱの見える縁側えんがわから、薄暗い丘の辺をすかして見たり、その時、郵便脚夫の女房はもうそこには居なかった。
毒草 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
古ぼけた葭戸よしどを立てた縁側えんがはそとには小庭こにはがあるのやら無いのやらわからぬほどなやみの中にのき風鈴ふうりんさびしく鳴り虫がしづかに鳴いてゐる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
二階の縁側ヴェランダに置いてある籐椅子には、燃ゆるやうな蒲団クションが敷いてあつて、此家の主人公が、美しい夫人であることを、示してゐるやうだ。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
ふとした拍子ひやうしに、縁側ゑんがは障子しやうじ硝子戸ガラスどごしにえた竹村たけむら幼児えうじに、奈美子なみこはふと微笑ほゝゑみかけた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)