“墨畫”の読み方と例文
新字:墨画
読み方割合
すみゑ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折(をり)から淡々(あは/\)しい月(つき)の光(ひかり)、鐵窓(てつさう)を洩(も)れて、床(ゆか)の上(うへ)に網(あみ)に似(に)たる如(ごと)き墨畫(すみゑ)を夢(ゆめ)のやうに浮出(うきだ)したのは、謂(い)ふやうなく、凄絶(せいぜつ)又(また)慘絶(さんぜつ)の極(きはみ)で有(あ)つた、アンドレイ、エヒミチは横(よこ)たはつた儘(まゝ)、未(ま)だ息(いき)を殺(ころ)して
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
それから大(おほ)きな赤(あか)い橙(だい/\)を御供(おそなへ)の上(うへ)に載(の)せて、床(とこ)の間(ま)に据(す)ゑた。床(とこ)には如何(いかゞ)はしい墨畫(すみゑ)の梅(うめ)が、蛤(はまぐり)の格好(かつかう)をした月(つき)を吐(は)いて懸(かゝ)つてゐた。宗助(そうすけ)には此(この)變(へん)な軸(ぢく)の前(まへ)に、橙(だい/\)と御供(おそなへ)を置(お)く意味(いみ)が解(わか)らなかつた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)