“翡翠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひすい57.7%
かわせみ17.1%
ひすゐ12.2%
かはせみ8.9%
かはそび1.6%
あをせみ0.8%
かたそび0.8%
ショービン0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
——が、しずかにとって、気になるのは、二十九という良人の若い肉体まで、そのせいか翡翠ひすいけずったようにあおく見えることだった。
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どこもかしこもまだみずみずしくうすい色をして、はねなど白珊瑚と翡翠ひすいの骨組に水晶をのべてはったようなのが露にぬれてしっとりとしている。
妹の死 (新字新仮名) / 中勘助(著)
妻が好んで着ていたお召の小袖、あの艶やかな黒髪に挿された翡翠ひすいの飾ピンなどが、みな思い出のたねとなって、深い離れがたない気持をそそります。
消えた霊媒女 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
「しめたッ——」と三位卿、翡翠かわせみうおをさらったように、それをつかんで飛び立ったが、とたんに、目をつけた万吉が、横合から引っくって、
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
飈風つむじかぜに乗るように振袖はふっと浮いてと飛んで、台座に駆上ると見ると、男の目には、顔の白い翡翠かわせみが飛ぶ。
○梅にうぐいす、竹にすずめ、などいふやうに、柳に翡翠かわせみといふ配合も略画などには陳腐になるほど画き古されて居る。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
一人ひとり丸顏まるがほ一人ひとり瓜實顏うりさねがほそれ口紅くちべにあかく、耳環みゝわ翡翠ひすゐあをい。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
けさうなほそ黄金脚きんあしの、淺黄あさぎ翡翠ひすゐ照映てりはえてしろい……横顏よこがほ見返みかへつた。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
若い日本の旅行家は微笑した。さうして上衣の隠しを探ると、翡翠ひすゐの耳環を一さう出して、手づから彼女の耳へ下げてやつた。
南京の基督 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
其他そのた全身が美しい翡翠かはせみ色をして細やかに甚だしく長い青蛇、支那人が二人掛りで容易に撲殺うちころし好んでその肉を喰ふと云ふ馬来マレイの大蛇バイソン
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
鴛鴦をしどり濃艷のうえんでおむつまじい、が、いたばかりで、翡翠かはせみ凄麗せいれいにして、所帶しよたい意氣いきである。たくなつた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
翡翠かはせみは光のやうに飛去り、川烏は電報配達夫のやうな一直線。
闇への書 (旧字旧仮名) / 梶井基次郎(著)
なみだぐむ小木をぎ翡翠かはそび
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
翡翠かはそびならで、くだちゆく
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
翡翠あをせみのやうに寂しい海岸に穴を掘つて、そこから顔を出して遊んでゐるのを漁師がつかまへる事がある。
翡翠かたそびならで、くだちゆく
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
「小初先生。時間ですよ。翡翠ショービンの飛込みのお手本をやって下さい」
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)