“先立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さきだ52.6%
さきだち15.8%
さきだた10.5%
さきだっ10.5%
さきだつ5.3%
サキダ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私(わたくし)が三浦(みうら)へ嫁(とつ)いだ頃(ころ)は五十歳(さい)位(くらい)でもあったでしょうが、夙(とう)に女房(にょうぼう)に先立(さきだ)たれ、独身(どくしん)で立(た)ち働(はたら)いている、至(いた)って忠実(ちゅうじつ)な親爺(おやじ)さんでした。
寛永十八年妙解院殿存じ寄らざる御病気にて、御父上に先立(さきだち)、御卒去遊ばされ、当代肥後守殿光尚(ひごのかみどのみつひさ)公の御代(みよ)と相成り候。同年九月二日には父弥五右衛門景一死去いたし候。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
以て明朝君(きみ)には御切腹(ごせつぷく)悴(せがれ)忠右衞門も自害致し死出(しで)三途(さんづ)の露拂(つゆはら)ひ仕(つかま)つるとの事武士の妻が御切腹(ごせつぷく)の事兼て覺悟(かくご)には御座候へども君に御別(おんわか)れ申其上愛子(あいし)に先立(さきだた)れ何を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
……此世は常の栖(すみか)に非ず、草葉に置く白露、水に宿る月より猶怪し、金谷(かなや)に花を詠じし栄華は先立(さきだっ)て、無常の風に誘はるゝ、南楼の月を弄(もてあそ)ぶ輩(やから)も月に先立て有為の雲に隠れり。
桶狭間合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
始めとして富澤町の實父(じつぷ)にも兄にも先立(さきだつ)不幸(ふかう)の罪お許(ゆる)し成(なさ)れて下されよ是皆前世の定業と斷念(あきらめ)られて逆樣(さかさま)ながら只一遍(ぺん)の御回向を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
麁玉(アラタマ)の伎倍(キベ)のはやしに名を立てゝ、行き敢(カ)つましゞ。寝(イ)を先立(サキダ)たに
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)