“さきだっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
先達66.7%
先立33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僧「あれは牛込の旗下はたもと飯島平左衞門様の娘で、先達さきだって亡くなりまして、全体法住寺ほうじゅうじへ葬むるはずのところ、当院は末寺まつじじゃから此方こちらへ葬むったので」
重「先達さきだっては御恵おめぐみを受け、碌々ろく/\お礼も申上げやせんでしたが、今日は少々急ぎますから」
……此世は常のすみかに非ず、草葉に置く白露、水に宿る月より猶怪し、金谷かなやに花を詠じし栄華は先立さきだって、無常の風に誘はるゝ、南楼の月をもてあそやからも月に先立て有為の雲に隠れり。
桶狭間合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
訳は大概てえげえ極ってる、亭主に嫌われて離縁され、世間へ顔向けが出来ねえとか、内証ねえしょ情夫おとこが出来て親に面目ねえんで死ぬのか知らねえが、今の若さで親に先立さきだって済む訳のものじゃアねえ