“短銃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ピストル76.8%
ぴすとる5.8%
たんじゅう5.8%
たんづつ5.8%
たんづっ1.4%
たんづゝ1.4%
タンジュウ1.4%
タンボヲ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
智恵子は短銃ピストルを突き付けられて、驚いて飛上りました。油断を見すまして取上げようとしたのが、見事にしくじってしまったのです。
踊る美人像 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
と、奴さんは眼をみはったさ、白い手や白い顔がはっきりと暗い中に見えた、奴さんの右の手の短銃ぴすとるの音が大きな音を立てたのだ
雨夜草紙 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「ここは鐘巻かねまき陣地じんちもどうよう、鉄砲紋てっぽうもんりまわしたこのなかへ、むだんで一歩たりとみこんで見よ、渡来とらい短銃たんじゅうをもって応対おうたい申すぞ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
オランダ公使から贈られた短銃たんづつも、愛用の助広すけひろもすぐと手の届く座右ざうにあったが、取ろうとしなかった。刺客しかくだったら、とうに覚悟がついているのである。
老中の眼鏡 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
益満は、ぴったりと、屋根の上へ、腹を当て、這い延びて、短銃たんづっを、棟瓦の上から、小藤次の家の方へ、ねらいをつけていた。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
片手に種ヶ島の短銃たんづゝに火縄を巻き附けたのを持って
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
女房ニョウボウノヘソクリヌスンデ短銃タンジュウウガゴトキトキメキ、一読イチドク、ムセビイテ、三嘆サンタン、ワガクダラナクキタナカベアタマチツケタキオモイ、アア、キミ姿スガタノミ燦然サンゼンマワリノハナ石坂君イシザカクン
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
短銃タンボヲおこせとのこと御申、是ハ妻ニも一ツつかハしこれあり。