“河童”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かっぱ78.8%
かつぱ15.4%
がたろ1.3%
カッパ1.3%
かしゃんぼ0.6%
かわたろ0.6%
かわらべ0.6%
カハワロ0.6%
ニツケルマン0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは可愛らしい、お河童かっぱさんの人形であった。丸裸体まるはだかのまま……どこをみつめているかわからないまま……ニッコリと笑っていた。
微笑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
河童かっぱのような一人の少年が竹の子笠をかぶって、短い着物のすそを高くからげて、跣足はだしでびしゃびしゃと歩きながら駐在所の前を通った。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
河童かつぱをんななか餓鬼大將がきだいしやうとして、女性行進曲ぢよせいかうしんきよく吹奏すゐそうしてゐること
「それぢや訊くが、喜三郎が船から落ちた時、もう一度船に這ひ上がらうとした筈だ。河童かつぱと言はれた喜三郎が、そんなに手輕におぼれる筈はない」
銭湯日の丸湯と理髪店朝日軒の間のせまくるしい路地を突き当ったところの空地を凵の字に囲んで、七軒長屋があり、河童がたろ路地という。
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
日の丸湯の主人というのは、先代より引続いて、河童がたろ路地の家主であり、横車ごりがんも通した。
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
彼らは江戸をたつころは河童カッパ隊と自称していたそうだが、奥州へ来て、妙なことに気がついた。
リョウノ太キ格子コウシヘダテテ訪ネ来ル手ハ、黄八丈キハチジョウノ着物ニ鹿シボリノ広帯ヲ締メ、オ河童カッパニ三ツノアカキ『リボン』ヲ附ク、今ヨリ約十八年ノ昔ナリ。名乗リ出デヨ吾ガ双生児ノ同胞ハラカラ
三人の双生児 (新字新仮名) / 海野十三(著)
予の現住地田辺町と同郡中ながら、予など二日歩いてわずかに達し得る和深わぶか村大字里川辺の里伝に、河童かしゃんぼしばしば馬を岩崖等の上に追い往き、ちょうど右の談のような難儀に逢わせるという。
河童かわたろの恋する宿や夏の月
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
中部地方では河童かわらべの系統でカワランベ、カラランベというのが多く、九州では少し発音を違えてガラッパ、またはカワッパ、カワトノなどと呼ぶ所が多い。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
世間に言ふとほり、一口に河童として、混雑を避けて来たが、所謂河童カハワロと謂うた姿の河太郎・河童の姿を、標準と見做しておいた。だが其外に、河童と言ふに不適当な姿をしたものがあるのである。
河童の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
空一杯、胸一杯に太鼓の音が鳴り響いて、天狗が、牛頭アービスが、象が、山彦の精エコウが、馬が、河童ニツケルマンが、風の神ゼフアラスが、人形使ひピグメーリアン
バラルダ物語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)