“叙事詩”のいろいろな読み方と例文
旧字:敍事詩
読み方割合
じよじし33.3%
エピック16.7%
じょじし16.7%
エポス16.7%
モノガタリ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
調子てうしづいた独唱どくせうが二つばかりつづいた。そしてまえ叙事詩じよじしのやうなものを朗読らうどくした多分たぶん代理大使だいりたいし夫人ふじんだとおもはるゝ婦人ふじん其後そのあとで又舞台ぶたいのうへで朗読らうどくをはじめた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
しかしながら西洋の古典詩中、いろいろな意味で叙事詩エピックの対象となるべきものは、実に女詩人サッホオ等に代表される抒情詩リリックである。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
「それだと、大がかりな、叙事詩じょじしのテーマにはなりかねますな」と、さも勿体もったいらしくかれ指摘してきした。——「しかし、叙情詩じょじょうしの材料として、あなたのイデーを頂くとしましょう」
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
こゝおい、今の叙事詩エポスすくなき世にありては戲曲ドラマをして第一位に居らしめざることあたはざるべし。これを早稻田文學が沒理想を説きて戲曲をたし所以ゆゑんとす。われは其意を取りて其言を取らず。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
神が現れて、自身には人の口をりて語り出す叙事詩モノガタリは、必その村その国の歴史と信じられて来た。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)