“不意”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふい90.1%
ふゐ2.8%
いきなり1.4%
おもはざる1.4%
だしぬけ1.4%
ゆくりな1.4%
ゆくりなく1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まなこはなたず睥睨へいげいしてる、猛狒ゴリラ益々ます/\たけ此方こなたうかゞつてる、この九死一生きうしいつしやうわか不意ふいに、じつ不意ふいに、何處どこともなく一發いつぱつ銃聲じうせい
此時このとき不意ふゐに、車外しやぐわい猛獸まうじうむれ何者なにものにかおどろいた樣子やうすで、一時いちじそらむかつてうなした。途端とたん何處いづくともなく、かすかに一發いつぱつ銃聲じうせい
ところがそこから折り返してもとの位置に戻ると、法水は卓子灯スタンドの中に何を認めたものか、不意いきなり検事を振り向いて
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
あらたなる民不意おもはざるの富は、フィオレンツァよ、自負と放逸を汝のうちに生み、汝は既に是に依りて泣くなり 七三—七五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
その日もいゝ気持になつて、ちやぷ/\やつてゐると、不意だしぬけに湯気のこもつた片隅から大声でわめいた者があつた。
某この年頃諸所を巡りて、数多あまたの犬とみ合ひたれども、一匹だにわが牙に立つものなく、いと本意ほいなく思ひゐしに。今日不意ゆくりなく御身に出逢であいて、かく頼もしき伴侶ともを得ること、まことなき父の紹介ひきあわせならん。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
諸君もまた三更無人さんこうぶじんきょう人目をはばからざる一個の婦人が、我よりほかに人なしと思いつつある場合に不意ゆくりなく婦人に邂逅かいこうせんか、その感覚はたしていかん。
黒壁 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)