“だしぬけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唐突45.5%
突然38.1%
突如12.5%
出抜2.3%
不意0.6%
出拔0.6%
逃亡0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とまた言い掛けたが、青芒あおすすきが川のへりに、雑木一叢ひとむら、畑の前を背かがみ通る真中まんなかあたり、野末のもやを一呼吸いきに吸込んだかと、宰八唐突だしぬけ
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
みなまた少時しばしもくしてしまふ。其中そのうちちやる。ドクトル、ハヾトフはみなとの一ぱんはなしうちも、院長ゐんちやうことば注意ちゆういをしていてゐたが突然だしぬけに。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
突如だしぬけに斯う云った人があったのです。見返ると、あの可厭いやな々々学生が、何時か私達の傍近くに立って居たではありませんか。
昇降場 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
『お前が出抜だしぬけに入って来たので、私はだれかと思った。おゝ喫驚びっくりした。』とぐ床をしかして休んでしまいました。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
その日もいゝ気持になつて、ちやぷ/\やつてゐると、不意だしぬけに湯気のこもつた片隅から大声でわめいた者があつた。
ふで申上參せ候扨々思ひ掛なく九しるし出拔だしぬけに歸國致し途方に暮參せ候豫々夫婦になり度いのり居候へども此の後は寛々ゆる/\御げんもじも心元こゝろもとなくぞんじ參せ候
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
私をソノ或処あるところへ、なんで、質入れに致してお金を沢山借りて、兄は表から逃亡だしぬけを致したのでございます
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)