“出遇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
であ93.0%
でっくわ3.5%
であつ1.8%
でくわ1.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いうまでもなくこの三人の者は常々不和の仲で、途上で出遇であっても碌々ろくろく挨拶あいさつかわしたことのないほどの間柄なのである。
吊籠と月光と (新字新仮名) / 牧野信一(著)
このなにがしという人の実際出遇であったことを、私は直接聞いたのであるから、再聞またぎきの話としても比較的信用がける方だ。
白い光と上野の鐘 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)
もし放擲ほうてきすれば、ほとんど進歩党は瓦解し尽し、自由党の如く政友会の下に加わらなければならぬという運命に出遇であったのである。
〔憲政本党〕総理退任の辞 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
宝物を拝観して後に寺のぐるりを散歩しながら自分の居る〔宿〕に帰って来ようと思いますと道で不意と一人の知って居る人に出遇であった。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
山中で珍らしく人と人とが出遇であつたときのやうな眼の離されないおそろしさと、同時に物なつかしい感情がかの女の胸をかすめた。
夏の夜の夢 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
彼は、その頃、百姓や樵夫の姿をした隠士たちが方々にいることは聞いていたが、実際に出遇でっくわしたのは始めてであった。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
そういうところに来ると彼女はむを得ず口をつぐんで、解らないところに出遇でっくわしたように装った(おお何という悪いことだろう、私はこのごろ人様の前で自分をいつわらねばいられないようになってきた、とおぬいは心の中で嘆息するのだった)。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
雲飛は所謂いはゆ掌中しやうちゆうたまうばはれ殆どなうとまでした、諸所しよ/\に人をしてさがさしたが踪跡ゆきがたまるしれない、其中二三年ち或日途中とちゆうでふと盆石ぼんせきを賣て居る者に出遇であつた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
小田おだは、学校がっこうへゆく途中とちゅうで、あちらからきた、北川きたがわくんに出遇でくわしました。
笑わなかった少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)