“出遇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
であ93.5%
でっくわ3.2%
であつ1.6%
でくわ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宝物を拝観して後に寺のぐるりを散歩しながら自分の居る宿に帰って来ようと思いますと道で不意と一人の知って居る人に出遇であった。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
彼は、その頃、百姓や樵夫の姿をした隠士たちが方々にいることは聞いていたが、実際に出遇でっくわしたのは始めてであった。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
雲飛は所謂いはゆ掌中しやうちゆうたまうばはれ殆どなうとまでした、諸所しよ/\に人をしてさがさしたが踪跡ゆきがたまるしれない、其中二三年ち或日途中とちゆうでふと盆石ぼんせきを賣て居る者に出遇であつた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
それから、二、三にちしてからです。小田おだは、学校がっこうへゆく途中とちゅうで、あちらからきた、北川きたがわくんに出遇でくわしました。かれは、今年ことしから学校がっこうに上がったという、ちいさなおとうとといっしょでありました。
笑わなかった少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)