“盆石”の読み方と例文
読み方割合
ぼんせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雲が手の届きそうな低い所にあって、見渡すと、東京中の屋根がごみみたいに、ゴチャゴチャしていて、品川しながわ御台場おだいばが、盆石ぼんせきの様に見えて居ります。
押絵と旅する男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
雲飛うんぴといふ人は盆石ぼんせきを非常に愛翫あいぐわんした奇人きじんで、人々から石狂者いしきちがひと言はれて居たが、人が何と言はうと一さい頓着とんぢやくせず、めづらしい石の搜索さうさくにのみ日を送つて居た。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
盆石ぼんせき香会こうかい、いや忙しいぞ」「しゃくやくの根分けもせずばならず」「喘息ぜんそくの手当もせずばならず」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)