“盆燈籠”のいろいろな読み方と例文
新字:盆灯籠
読み方割合
ぼんどうろう60.0%
ぼんとうろう20.0%
ぼんどうろ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭は木の繁みで微暗ほのぐらく、池の水や植木の鉢などが月明りに光つてゐた。開放あけはなした座敷は暗かつたが、籐椅子とういすが取出されてあつたり、火の消えた盆燈籠ぼんどうろうが軒に下つてゐたりした。
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
盆燈籠ぼんとうろうというものに火を点じて魂の逗留を示し、やがて送り火を焚いて魂が迷わぬよう、そのかえり道を照してやる。
ジャンの新盆 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
雨戸が半ば明けられて、昨夜ゆふべ吊つたまゝの盆燈籠ぼんどうろその軒に下げてあるいへもあつた。雨戸の全く閉め切つてあるいへもあつた。箪笥たんす葛籠つゞら長持ながもち、机などが見えた。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)