“諸所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょしょ31.3%
ところどころ25.0%
しよしよ18.8%
しよ/\12.5%
あちこち6.3%
しょじょ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして一七〇五年にその機関がうまく出来上ったので、その後諸所しょしょの鉱山でそれが使われることとなったのでした。
ジェームズ・ワット (新字新仮名) / 石原純(著)
頭はおおかた禿げているが諸所ところどころ白髪しらががある。河原に残った枯れすすきと形容したいような白髪である。黄色い色のしなびた顔。蛇のようにうねっている無数の皺。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
また諸所しよしよ修道院しうだうゐんともらつて、もはや此世このよない会友くわいいうためいのりげ、其名そのな巻物まきものきとめて、てらからてらへと其過去帳そのくわこちやう持回もちまはつたなら、みんなさぞよろこことであらうが、だい
雲飛は所謂いはゆ掌中しやうちゆうたまうばはれ殆どなうとまでした、諸所しよ/\に人をしてさがさしたが踪跡ゆきがたまるしれない、其中二三年ち或日途中とちゆうでふと盆石ぼんせきを賣て居る者に出遇であつた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
四辺あたり寂然さびしくひそまり返り、諸所あちこち波止場はとば船渠ドックの中に繋纜ふながかりしている商船などの、マストや舷頭にともされている眠そうな青い光芒も、今は光さえ弱って見えた。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
其の後の時計塔は諸所しょじょに出来た者だから、単に時計塔とばかりでは分らずおおやけの書類にまで幽霊塔と書く事に成った
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)