“白髪”のいろいろな読み方と例文
旧字:白髮
読み方割合
しらが90.3%
はくはつ7.4%
しろかみ0.8%
シラガ0.8%
しろが0.4%
じらが0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで、彼が白髪しらが山と呼んでいる、玢岩のれて怪しく光る鑓ガ岳——その裏尾根を乗り越えて、さらに硫黄沢の源頭へと降り込む。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
白髪はくはつの支那服の、また牧畜家の、茶目の和製タゴオル老人が、西日の窓に向った私のぼんのくぼに、うまく例の揶揄と笑いとを射撃した。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
白髪しろかみいばらの如き痩せさらぼひたる斃死のさまの人が、吾児の骨を諸手に握つて、キリ/\/\と噛む音を、現実の世界で目に見る或形にしたら
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
白髪シラガは、けがかに屈折したと言ふ事がほぼ考へられる。併し、毛のかは上にあつて修飾する場合は訣るが、下にある場合に何故かになるのか。
白髪しろが頭にふちの垂れた黒い帽をて紅い毛糸のぶくぶくした襯衣しやつに汚れた青黒い天鵞絨ビロウド洋袴パンタロン穿き、大きな木靴をひきずつて
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「なんの! 冗談をいうものか。いやしくも人間一匹の生涯を決めるにたわむれごとではかなうまい。真実おれはあのお艶をとも白髪じらがまで連れ添うて面倒を見る気でおる。これは偽りのない心底しんていだ」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)