“白髪鬢”の読み方と例文
読み方割合
しらがびん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はからずもこの満月に狃染なじんでからというもの、曲りかけている腰を無理に引伸ばし、薄い白髪鬢しらがびんを墨に染め、可笑おかしい程派手な衣裳好みをして
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その途端に、ガタリと駕扉かごどを開けた音がして、ヌッと首を出したのは、大月玄蕃とは似ても似つかぬ白髪鬢しらがびんの老武士。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鳥居忠吉のような老臣の白髪鬢しらがびんは、一名も見えなかった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)