“寵遇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうぐう82.4%
ちようぐう17.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
曹操から、俺の敵と睨まれたら助からないが、反対に彼が、この男はと見込むと、その寵遇ちょうぐうは、どこの将軍にも劣らなかった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
前代の寵遇ちょうぐうあずかりながら、後堀河の御代となって引きつづき時めいた歌人は、定家のほかには誰もなかったといってよい。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
(同月七日従二位にすゝみ玉へり)此密事みつじいかにしてか時平公のきゝにふれしかば、事にさきんじて 帝にざんするやうは、君の御弟斉世ときよ親王は道真みちざねむすめ室適しつてきして寵遇ちようぐうあつし。
互におのおのの意志を遂げて居る間に、各の枝は重り合ひ、ぶつつかり合ひ、からみ合ひ、ひしめき合つた。自分達ばかりが、太陽の寵遇ちようぐうを得るためには、他の何物をも顧慮しては居られなかつた。