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颯
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さあ
ふりがな文庫
“
颯
(
さあ
)” の例文
雨戸を少しあけて見たら、月は生憎雲をかぶつて、
朦朧
(
まうろう
)
とした谷底を石狩川が唯
颯
(
さあ
)
、
颯
(
さあ
)
と鳴つて居る。
熊の足跡
(旧字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
北海道の神居古潭で中秋に
逢
(
あ
)
うも、他日の思出の一であろう。雨戸を少しあけて見たら、月は
生憎
(
あいにく
)
雲をかぶって、
朦朧
(
もうろう
)
とした谷底を石狩川が唯
颯
(
さあ
)
、
颯
(
さあ
)
と鳴って居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
余は奥座敷で
朝来
(
ちょうらい
)
の仕事をつゞける。寒いので、しば/\
火鉢
(
ひばち
)
の
炭
(
すみ
)
をつぐ。障子がやゝ
翳
(
かげ
)
って、
丁度
(
ちょうど
)
好い程の
明
(
あかり
)
になった。
颯
(
さあ
)
と云う音がする。
轟
(
ごう
)
と云う
響
(
ひびき
)
がする。風が出たらしい。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
颯
漢検1級
部首:⾵
14画
“颯”を含む語句
颯々
颯爽
颯然
一颯
英姿颯爽
颯急
松籟颯々
爽々颯々
青嵐颯々
颯々淙々
颯々爽々
颯光
颯地
颯爽味
颯秣建
颯血