さあ)” の例文
なんというあなたは聞きわけのない……さあちゃんその病気で、あなた、寝台から起き上がったりするといつまでもなおりはしませんよ。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
三吉というお名前はさあちゃんにもわかるでしょう——その倉地さんにはほんとうにお礼の申しようもないくらいなんですよ。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「愛さんお喜び、さあちゃんの熱がとうとう七度台に下がってよ。ちょっと起きて来てごらん、それはいい顔をして寝ているから……静かにね」
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「愛さん……さあちゃんが寝ましたからね、ちょっとお床を敷いてやってちょうだいな」
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)