“泊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とま34.8%
30.3%
とまり14.2%
5.6%
ぱく4.5%
どま2.2%
どまり2.2%
はく1.9%
とめ1.5%
とまっ0.4%
かか0.4%
とどま0.4%
とまつ0.4%
はる0.4%
やど0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで、その山へ登るつもりで嘉義かぎという町へ行ったのだが、嘉義で無駄むだに二日とまって、朝の五時半ごろに汽車でその町を出発した。
蝗の大旅行 (新字新仮名) / 佐藤春夫(著)
「ゆるしなく、かってに出歩であるいたり、またまってきたようなものは、さっそくみせていってもらう。」という規則きそくがありました。
真吉とお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
今晩こんばんやど連參つれまゐれと申されければ幸藏はおせん與惣次に向ひ願の趣きお取上に相成あひなりたれば今宵おとまり御本陣迄ごほんぢんまでまかり出よとおき乘輿のりもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
依つて更に還つて、但馬たじまの國に船てをし、その國に留まつて、但馬のマタヲの女のマヘツミと結婚してんだ子はタヂマモロスクです。
代金だいきんだれがきめたものか、いづこも宿賃やどちん二三百円びやくゑんのぞいて、をんな収入しうにふきやく一人ひとりにつき普通ふつうは三百円びやくゑんから五百円ひやくゑん、一ぱく千円せんゑん以上いじやうだとふ。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
「お豊、いいあんばいに、お天気じゃ、今夜は内牧うちまきどまりとして、それまでに夕立でも出なければ何よりじゃ。おお、吉田様が見えない、どうなさった」
小形こがた法帖ほうじょうみたいに折り畳んであるので、サラリと押し開いてみると、竹屋卿がわらじがけで実地を写したものらしく、徳島城の要害から、撫養むや、土佐どまり
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水滸すいこはくでは、人々、わんわんという出迎えである。それッとばかり、すぐ宋江のいる一閣の病室へ彼を通す。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
連戻りとめをり是なる節は其旅人を見るより吃驚びつくり致し此が以前の恩人おんじん水呑村の九助なりと申により私しもほかならず思ひ段々だん/\うけたまはるに九助儀大金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ポーハタンとうその軍艦にのって行くのであるが、そのポーハタンはあとから来ることになって、咸臨丸は先に出帆して先ず浦賀にとまった。浦賀に居て面白い事がある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
船は門司もじかかる。小春の海は浪おどろかず、風も寒くない。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
さればや一そう伝馬てんまきたらざりければ、五分間もとどまらで、船は急進直江津に向えり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
自分は遠いこの島原の海のほとり、西洋人ばかりしかとまつてゐない宿屋の一室に人知れず自殺したらどうであらう。こんな事を考へて我ながら戦慄した。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
森羅万象日日ひびあらたにして、いつしか春過ぎ夏来ると雖も、流離の涙しかすがに乾く暇なく、飛ぶ鳥の心いや更にはるる空なし。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
今晩こんばんやど連參つれまゐれと申されければ幸藏はおせん與惣次に向ひ願の趣きお取上に相成あひなりたれば今宵おとまり御本陣迄ごほんぢんまでまかり出よとおき乘輿のりもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
難波津に御船てぬと聞え来ば、ひもときさけて、立ちはしりせむ(巻五)
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)