“法帖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうじょう75.0%
ほふでふ12.5%
はふでふ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今わが家蔵かぞうの古書法帖ほうじょうのたぐひその破れし表紙切れし綴糸とじいと大方おおかたは見事に取つぐなはれたる、皆その頃八重が心づくしの形見ぞかし。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
それから廊下に接した南側には、殺風景さつぷうけい鉄格子てつがうしの西洋窓の前に大きな紫檀したんの机を据ゑて、その上にすずりや筆立てが、紙絹しけんの類や法帖ほふでふと一しよに、存外行儀よく並べてある。
漱石山房の秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
直曲線の自由自在な表現以外にはなく、法帖はふでふも師匠もなにも要らないことを悟り、そしてこれを実行した。
秋艸道人の書について (新字旧仮名) / 吉野秀雄(著)