“細螺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しただみ30.8%
きしやご23.1%
きしゃご23.1%
シタヾミ15.4%
シタダミ7.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細螺しただみ三〇の、いはひもとほり
細螺しただみみたまい這ひ、
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
細螺しただみみたまい這ひ、
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
細螺しただみのように這い𢌞つて
まわれ/\水車みづぐるま小音こおんうたす、美登利みどり衆人おほく細螺きしやごあつめて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そのほかにはちいさき子供こどもの二三にんりて細螺きしやごはじきのおさなげなことしてあそぶほどに、美登利みどりふとみゝてゝ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
うもしない、と返事へんじをして、うへへあがつて細螺きしやごかぞへながら
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
廻れ/\水車を小音に唱ひ出す、美登利は衆人おほく細螺きしやごを集めて、さあ最う一度はじめからと
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その外には小さき子供の二三人寄りて細螺きしやごはじきの幼なげな事して遊ぶほどに、美登利ふと耳を立てて、あれれか買物に来たのでは無いか溝板どぶいたを踏む足音がするといへば、おやさうか
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ただし遣方が仇気あどけないから、まだ覗いているくだんの長屋窓の女房かみさんの目では、おやおや細螺きしゃごか、まりか、もしそれ堅豆かたまめだ、と思った、が、そうでない。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あおく晴れて地の上に雨の余波なごりある時は、路なる砂利うつくしく、いろいろのこいしあまた洗いいださるるが中に、金色こんじきなる、また銀色ぎんしょくなる、緑なる、樺色かばいろなる、鳶色とびいろなる、細螺きしゃごおびただし。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あの、岩一枚、子産石こうみいしと申しまして、小さなのは細螺きしゃご碁石ごいしぐらい、頃あいの御供餅おそなえほどのから、大きなのになりますと、一人では持切れませぬようなのまで、こっとり円い、ちっと、平扁味ひらたみのあります石が、どこからとなくころころと産れますでございます。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
神風の伊勢の海の 大石オホシに 這ひモトホろふ 細螺シタヾミの い這ひもとほり、伐ちてしやまむ(神武記)
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
主題の「伐ちてしやまむ」に達する為に、修辞効果を予想して、細螺シタヾミの様を序歌にしたのではなく、伊勢の海を言ひ、海岸の巌を言ふ中に「はひモトホろふ」と言ふ、主題に接近した文句に逢着した処から、急転直下して「いはひもとほる」動作を自分等の中に見出して、そこから「伐ちてし止まむ」に到着したのである。
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
神風の 伊勢の海の大石オヒシに 這ひモトホろふ細螺シタダミの いモトホり、伐ちてしやまむ(神武天皇——記)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)