“細工”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいく86.6%
ざいく11.8%
こしら0.8%
せえく0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……一体いつたいが、天上界てんじやうかい遊山船ゆさんぶねなぞらへて、丹精たんせいめました細工さいくにござるで、御斉眉おかしづきなかから天人てんにんのやうな上﨟じやうらう御一方おひとかた、とのぞんだげな。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「その簪は、お崎の大事にして居る、つまみ細工ざいくの簪で、——私が買つてやつた品で、お崎が大事にして居るんだと申します」
迎へたやうに細工こしらへるから——そりやあもう新平民の娘だとは言ふもんぢやないから。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
お前が言うにゃあ昨日のうちに細工せえくしてあるというから、俺あ一件のつもりで剥がしてきたんだ。なんだな、やい、お前は珊瑚玉あ猫婆きめやがって、この俺を一ぺいめようとたくらんだんだな。