“細引”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほそびき88.2%
ほそび11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二階の方は、相も変らぬ黄色のペンキで塗ってあり、階下には、馬の頸圏くびきだの、細引ほそびきだの、環麺麭バランカだのを売っている店が並んでいる。
目をこらして、彼の降りて来た個所を見ると、格天井の隅の一枚が、ポッカリ黒い穴になって、そこから一本の細引ほそびきがたれている。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「へんなことだけれど、おかあさん、びっくりしちゃいけませんよ。あのー、ぼくをね、身動きできないように、細引ほそびきでしばってほしいんです。」
妖怪博士 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
まえぶれとして、いつものごとく、驟雨しゅううがやってきました。それは、ぎん細引ほそびきのようにふとあめそそぎました。やぶれたといからは、滝津瀬たきつせみずちました。
台風の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)