“きしゃご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
細螺60.0%
20.0%
細蠃20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あおく晴れて地の上に雨の余波なごりある時は、路なる砂利うつくしく、いろいろのこいしあまた洗いいださるるが中に、金色こんじきなる、また銀色ぎんしょくなる、緑なる、樺色かばいろなる、鳶色とびいろなる、細螺きしゃごおびただし。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うちも向ひ合せのことなり、鬼ごツこにも、きしゃごはじきにも、其家そこ門口かどぐち、出窓の前は、何時いつでも小児こども寄合よりあところ
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いさごのなかなる金色こんじき細蠃きしゃごなり。軒に見馴みなれしと思う蜘蛛の巣のおかしかりしさまさえ懐しけれど、最も慕わしく、懐しき心に堪えざりしは、雪とて継母のむすめなる、かの広岡の姉上なりき。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)