“座”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すわ41.3%
40.2%
すは4.2%
くら2.1%
1.6%
1.1%
くらゐ1.1%
そゞ1.1%
0.5%
サークル0.5%
いな0.5%
おは0.5%
おわ0.5%
こや0.5%
ざし0.5%
すわり0.5%
ずわ0.5%
ねま0.5%
ましま0.5%
0.5%
0.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遽然にはかに、蓮華寺の住職が説教の座へ上つたので、二人はそれぎり口を噤んで了つた。人々はいづれもすわり直したり、かたちを改めたりした。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
カピはまた主人のかくしをさぐって一本のつなを出し、軽くゼルビノに合図をすると、ゼルビノはすぐにかれの真向まむかいにをしめた。
原稿げんかうく、もちよくふではこぶので夢中むちうになつた、その夢中むちうましたこゑねこである、あら座蒲團ざぶとんすはつて、すましてゐる。
ねこ (旧字旧仮名) / 北村兼子(著)
我国の山名に倉の字の付く山が非常に多いのは、くらが磐であったことから転じて磐をクラと呼ぶようになり、それが後には物を貯うる岩窟のクラと混同した為であろう。
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
壁に寄せて古甕ふるがめのいくつか並べてあるは、地酒が溢れて居るのであらう。今は農家は忙しい時季ときで、長く御輿みこしゑるものも無い。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
公卿くげ公方くぼうとの間や、微妙な政治的のうごきもていて、これを信長のほうへ、ながらにでも、分るように諜報する機関ともならなければならない。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さま/″\の聲下界にてうるはしきふしとなるごとく、さま/″\のくらゐわが世にてこの諸〻の球の間のうるはしきしらべとゝのふ 一二四—一二六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そゞろに應接に遑なきを覺えしが、一里許にして、遂に勾配急に、阪路嶮なる惡曲峠あくばたうげにとかゝり始めぬ。
日光山の奥 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
其の夜、左内が枕上まくらがみに人の来たる音しけるに、目さめて見れば、二五灯台とうだいもとに、ちひさげなる翁のゑみをふくみてれり。左内枕をあげて、ここに来るはそ。
その時は予想以上の花々しい仕事ができる。更に又サークルを組織する立会人達の気分が、充分調和していてくれれば一層申分がない。
私はいながらその残賊を視るに忍びないので、かくは旅窓に一文を草したのは、この峡谷の森林を管轄する位置に立てる当局者と、森林の興亡を念とせらるる国人に向って
上高地風景保護論 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
聖経はエルサレムの神殿を以て神のおはすところとせり、其神殿に聖所あり、至聖所あり、至聖所には祭司のをさほか之に入ることを得るもの甚だ稀なりと伝ふ。
各人心宮内の秘宮 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
また心き事はべりき、その大臣の娘おわしき、いろかたちめでたく世に双人ならぶひとなかりき、鑑真がんじん和尚の、この人千人の男に逢ひ給ふ相おわすとのたまはせしを
この舞台いたに端役ながらも綺麗首を見せていた上方下りの嵐翫之丞という女形おやま、昨夜ねてこやを出たきり今日の出幕になっても楽屋へ姿を見せないので
きゝ道理もつともの願なりゆるし遣はすへだたれば遲速ちそくあり親子三人一間ひとまに於て切腹せつぷくすべければ此所へ參れとの御言葉に用人はかしこまり此旨このむね奧方おくがたへ申上げれば奧方には早速さつそく白裝束しろしやうぞくあらためられ此方の一間へ來り給ひなみだこぼさず良人をつとそばざして三人時刻を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その夜はすわり相撲や腕押しで夜遅くまで大いに騒いだ。ところで、水戸から膝栗毛ひざくりげに鞭打って、我が一行にせ加わった三勇士がある。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
「良い新造が、いきなり腰を抜かしたのをあっしも生れて初めて見ましたよ。——あれえ——とか何とか言って、ヘタヘタと泥の中によこずわりになった図なんてものは滅法めっぽう色気があって——」
「歩けないたって立つがねまるかして目をさましていればいい。」
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
尾州一の宮の神主かんぬし、代々鶏卵を食せず云々、素戔嗚尊すさのおのみことの烏の字を鳥に書きたる本を見しよりなり。熱田にはたけのこを食わず、日本武尊やまとたけるのみことにてまします故となん云々。
探るも氣の毒なり一行はながらにして名所を知るの大通なる上露伴子といふ先達せんだつあり云立を並べんとする小僧の口を塞ぎ座敷を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
只今の花祭りのかんに見物が割り込んで居るのと早急に一つには出来ません。
ぬえ子鳥うらナゲ居れば、玉だすきかけのよろしく、遠つ神我大君の、いでましの山ごしの風の、獨りる我衣手に、朝夕にかへらひぬれば、ますらをと思へる我も、草枕旅にしあれば
万葉集を読む (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)