“宣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
22.2%
のたま22.2%
なの18.4%
のたも7.6%
7.0%
せん6.3%
3.2%
3.2%
のり1.9%
よろ1.9%
ぜん1.3%
のら1.3%
マツ0.6%
0.6%
となう0.6%
のた0.6%
のべ0.6%
むべ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはヨハネという人がヨルダン川のほとりに現われ、罪のゆるしを得さする悔い改めのバプテスマをべ伝えた事件であった。
キリスト教入門 (新字新仮名) / 矢内原忠雄(著)
また心き事はべりき、その大臣の娘おわしき、いろかたちめでたく世に双人ならぶひとなかりき、鑑真がんじん和尚の、この人千人の男に逢ひ給ふ相おわすとのたまはせしを
この間も到着の武士どもは、一方の木戸から現われて、さも勇ましくなのりをあげ、到着の帳へ名を記させ、別の木戸から出て行った。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
地上に活き動く物は空飛ぶ鳥から土をう虫までも汝に支配され、樹や土に生ずる諸果ことごとく汝の所用たるべく、汝の命は三十歳とのたもうた。
尊い神が、神の詞をる時に、其を自ら発言することの出来る資格を授ける為に、此神の出現したと考へたのが、古代の考へ方である。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
朝廷が尊氏討伐を決定してこれを公卿僉議せんぎせんしたのは、十一月に入ってからのことにはちがいないが、その幾日頃であったろうか。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
楽々と書いている癖に「これでいのか」「そんな事でお前は満足しているのか」と、絶えず何物かにのしかかられて居るのである。
捕物小説のむずかしさ (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
寺の名は涼源寺りょうげんじといって至って閑静で、お寺のことで広々としておりますから、仕事には甚だ都合がい。
まさしく九重ここのえ御階みはしに立ち匂い、彼の臣子一片の忠誠は、はしなくもこのありがたいのりに浴して、千載せんざい、国土とともにあるものとなった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なるほど、よろしゅうございます。では、これは隅田川すみだがわ川施餓鬼かわせがきのある時に川へ流すことに致しましょう。焼いて棄てるは勿体ない。
○そも/\時平公は大職冠九代の孫照そんせうぜん公の嫡男ちやくなんにて、代々□臣の家柄いへがらなり。しかのみならず延喜帝の皇后きさきあになり。このゆゑに若年にして□臣の貴重きちやうしよくししなり。
霊枢れいすうきやうといふともわがどちはきやうとな云ひそとのらしけるらし病むひとのため
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
ほき旋転あそばされて、マツりつゞけて出来た御酒ぞと言ふのか、少彦名のはじめた呪詞を、神人がほきマツり続けて、作られた御酒ぞ、ともとれる。
移りぬ、べし衆人の水師のほとりつぶやくは
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
名古屋に一軒、犬山に一軒、知多に一軒、都合三軒、いずれも親戚関係で、逸見姓をとなうる大大尽があり、総称して尾張の逸見三家と云い、特殊の尊称と疑惑とを、世間の人から持たれていた。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
徳太郎君聞給きゝたまひ先夜も申聞すごとく予は紀伊大納言殿きいだいなごんどのの三男徳太郎信房のぶふさだぞ無禮ぶれい致すな提灯ちやうちんもんは目に見えぬか慮外りよぐわいせばゆるさぬぞとのたまふ大岡大音だいおんあげ紀伊家の若君が御辨おわきまへなく殺生禁斷せつしやうきんだんの場所へあみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
贋勅使だとのべまで、贋勅使の一行が、贋勅使に見えなかったのは、勝れた作者の技倆でしょう。もっとれが解ってしまっては、この作の値打は消えますがね。
二つの作品 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
寒山寺の鐘啻しょうていひびきわたるところ「落月鳴烏霜満天……」の詩が生まれたのもむべなるかなと思ったが、この辺の景色がいい。