“宣給”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のたま50.0%
のたも50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父母の御身を愛し給ふ心のまことの深さをば、おん身は未だ全く知り給はぬごとし。われ。そは宣給のたまふまでもなし。わが今日あるは皆御家の賜なり。
殊に母上の我に對しておん身を譽め給ふ御詞をば、おん身に聞せまほしきやうなり。師の尼君の宣給のたまふに、おほよそ人と生れて過失なきものあらじとぞ。
其習は本性の如く人にしみ附きて離れず。老子は自然と説く。これ。孔子いわく述而不作のべてつくらず信而好古しんじていにしえをこのむ窃比我於老彭ひそかにわれをろうほうにひす。かく宣給のたもふときは、孔子の意もまた自然に相近し
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)