“座(を)” の例文
其の夜、左内が枕上(まくらがみ)に人の来たる音しけるに、目さめて見れば、二五灯台(とうだい)の下(もと)に、ちひさげなる翁の笑(ゑみ)をふくみて座(を)れり。左内枕をあげて、ここに来るは誰(た)そ。
さてかの僧を座(を)らしめたる簀子(すのこ)のほとりをもとむるに、影のやうなる人の、僧俗ともわかぬまでに髭(ひげ)髪(かみ)もみだれしに、葎(むぐら)一五〇むすぼほれ、尾花一五一おしなみたるなかに
鼠の糞(くそ)一九九ひりちらしたる中に、古き二〇〇帳を立てて、花の如くなる女ひとりぞ座(を)る。