“十字街”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じふじがい50.0%
よつかど25.0%
よつつじ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが、非常ひじやうひと雜沓ざつたうする、江戸えど十字街じふじがい電車でんしや交叉點かうさてんもあるし、大混雜だいこんざつなか有樣ありさまなんです。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
旅亭やどや禿頭はげあたまをしへられたやうに、人馬じんば徃來ゆきゝしげ街道かいだう西にしへ/\とおよそ四五ちやうある十字街よつかどひだりまがつて、三軒目げんめ立派りつぱ煉瓦造れんぐわづくりの一構ひとかまへ
ああ、恥かしくて顔がほてる。何たる苦々しい事であった。私は当時の事を想いいだたびに、人通りの多い十字街よつつじに土下座して、通る人毎に、踏んで、蹴て、唾を吐懸けて貰いたいような心持になる……
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)