“十字架”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
クルス36.4%
じゅうじか36.4%
くるす15.2%
じふじか3.0%
はりつけ3.0%
クリス3.0%
クロッス3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幼児をさなごたちはみな十字架クルス背負しよつて、しゆきみつかたてまつる。してみるとそのからだしゆ御体おんからだ、あたしにけてくださらなかつたその御体おんからだだ。
金の十字架じゅうじか、金で飾りたてた祭壇さいだん、金のころもを着た僧侶そうりょたち! 教会のまむかいには、ギザギザのある屋根を持った建物がありました。
十字架くるすかかり死し給い、石の御棺ぎょかんに納められ給い、」大地の底に埋められたぜすすが、三日ののちよみ返った事を信じている。
おぎん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
今時分いまじぶん、こんなところへ、運動會うんどうくわいではありますまい。矢張やつぱ見舞みまひか、それとも死體したい引取ひきとりくか、どつちみちたのもしさうなのは、そのばあさんの、晃乎きらりむねけた、金屬製きんぞくせい十字架じふじかで。——
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そもそも何の見処ありて、小六にさるあたいなげうちけむ、世にはいやしきわざも多けれど、誰か十字架はりつけかからむとする。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ベル・シイヌン・サンテ・クルシス・デ・イニミシズ・ノウスチリス・リベラ・ノウス・デウズ・ノウステル(我等が天主デウス、聖十字架クリス御標みしるしを以て、我等の敵より我等を遁し給え)」
なにより、ディグスビイは威人ウエルシュなんだぜ。未だに、悪魔教バルダスの遺風が残っていて、ミュイヤダッハ十字架クロッス風の異教趣味に陶酔する者があると云われる——あのウエイルズ生れなんだ
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)