“十文字”の読み方と例文
読み方割合
じゅうもんじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊に塙団右衛門直之はきん御幣ごへいもの十文字じゅうもんじやりをふりかざし、槍のつかの折れるまで戦ったのち、樫井の町の中に打ち死した。
古千屋 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
総角あげまき十文字じゅうもんじひしかにうろこ、それにも真行草しんぎょうそうの三通りずつ有った。流儀々々の細説は、写本に成って家に伝わっていた。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
狐のきましたのも、天狗のきましたのも、あるいはまた、何とも名の知れない、妖魅鬼神ようみきじんの憑きましたのも、あの十文字じゅうもんじの護符を頂きますと、まるでの葉を食う虫が
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)