“主人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あるじ63.1%
しゅじん22.3%
しゆじん7.6%
うち1.2%
やど1.0%
たく0.8%
おやじ0.8%
アルジ0.6%
ぬし0.4%
うっとこ0.2%
おっさん0.2%
たち0.2%
ハジヤイン0.2%
うちのひと0.2%
おやかた0.2%
つれあい0.2%
もんど0.2%
ハジャイン0.2%
パトロン0.2%
主水正0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのあたらしい主人(あるじ)というのが、眉毛に火がついたように、古い貸しの取り立てをはじめている。この高音のほうも、その一つだろう
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「よく、ご主人(しゅじん)のいいつけを守(まも)って、辛棒(しんぼう)するのだよ。」と、お母(かあ)さんは、いざゆくというときに、涙(なみだ)をふいて、いいきかせました。
子供はばかでなかった (新字新仮名) / 小川未明(著)
それから數日間(すうじつかん)は主人(しゆじん)の家(うち)に姿(すがた)を見(み)せなかつた。内儀(かみ)さんは傭人(やとひにん)の惡戯(いたづら)を聞(き)いて寧(むし)ろ憐(あはれ)になつて又(また)こちらから仕事(しごと)を吩咐(いひつ)けてやつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
妙に主人(うち)のとは気が合うものか、やれ来いそれ来いと言っちゃ、三日にあげず呼出されて、時々は世帯の方まで面倒を見て下さいます
私には何にも判りません、——主人(やど)が亡くなる二三日前から、どうも危ない、このままで居るとどんな事になるか解らないから、これを
若い内は變つた土地に住んで見るのも、一生のいゝ經驗だと、主人(たく)が力をつけて呉れますし、あたしもさう思つてゐますのよ。
見学 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
そして、私が社へ出かけて行って、主人(おやじ)に金下さいって云うの。小幡が病気で医者にかかるのに金がないから下さいって云うの。
斯ういう気持 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
世間の氏上家(ウヂノカミケ)の主人(アルジ)は、大方もう、石城(シキ)など築(キヅ)き𢌞(マハ)して、大門小門を繋ぐと謂つた要害と、裝飾とに、興味を失ひかけて居るのに、何とした自分だ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
「それにしても妙だったね。十年このかたあの別荘には主人(ぬし)って者がなかったんだからね」「ところが主人(ぬし)が来るとなると、この通り大仰だ」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「——主人(うっとこ)もこの頃はとんと真面目になってな、酒は飲まへんし、食物の道楽もせんようになったし、まあ、夜店の洋食焼きを毎晩食べたがるくらいなもんや」
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
うちとこの主人(おっさん)もこの頃だいぶ考えが変って真面目になって来たさかい、飲ますだけ飲ましてから、あんたとこの旦那はんを二階へあげて、意見するつもりでだんだん訊いてみると
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
この場合、先刻(さつき)延若が乗気になつて買つて出た主人(たち)役が、蛙のやうに踏み潰されてゐようが、一向気にかけてはならない。
伸子たちが、ヨシミとサッサという二人の名を教えても、ニューラはその方がよびいいように昔風に二人をお嬢さん(バリシュニヤー)とよんだ。ルイバコフを主人(ハジヤイン)、細君を奥さん(ハジヤイカ)とよんでいる。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「主人(うちのひと)とは長年連添つてたが、一度だつて、こんな人達の名前なぞ聞いた事はなかつたわ。してみると、頭のなかは随分忙しかつたらしいんだわ。」
これは主人(おやかた)が左様(そう)申しました、今日(こんにち)お着(つき)の事でございますから、折角世帯を持って是彼(これあれ)とお取り遊ばしても、もう好いお肴もございませんから、今晩だけはこれで御辛抱なすって
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
宅へも参りまする周玄と申す医者も傍におりまして、其の外百人余りも其所(そこ)におりましたが、其の者どもは皆夫の同類で、主人(つれあい)は其の百人余りの盗賊の頭分(かしらぶん)になっておりますから
「あたしもそう思う、鈴木主人(もんど)をつきおうてくれるものがあれば——」
どこに「俺のもん」があるよ! 「主人(ハジャイン)」の持ちものあどこにあるよ!
ピムキン、でかした! (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
海象(モールス)の牙のような太いダラリ髭を生やした主人(パトロン)らしいのが、水浅黄の油屋さん(タピリエ)を掛けてひとを馬鹿にしたような顔で酒呑台(コントアール)のそばに突っ立っているから、そのそばへ行って
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
私とても了介殿御同伴上坂も致候。芸(芸州)永井主人(主水正)が事ハ兼而(かねて)長州の政府の論の如ク相辨候所、永井曰ク、然レバ諸隊頭立(かしらだち)候者ニ面会可レ致と、則諸隊頭立候もの面会せり。