“文金”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶんきん94.1%
たかしまだ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其後そのあとから十七八とも思われる娘が、髪は文金ぶんきん高髷たかまげい、着物は秋草色染あきくさいろぞめ振袖ふりそでに、緋縮緬ひぢりめん長襦袢ながじゅばん繻子しゅすの帯をしどけなく結び
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
文金ぶんきん高髷たかまげふっくりした前髪まえがみで、白茶地しらちゃじに秋の野を織出した繻珍しゅちんの丸帯、薄手にしめた帯腰やわらかに、ひざを入口にいて会釈えしゃくした。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかり、文金たかしまだのお嬢さんは、当時中洲辺に住居すまいした、月村京子、雅名を一雪いっせつといって、実は小石川台町なる、上杉先生の門下の才媛さいえんなのである。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)